特撮映画

劇場版ウルトラマンブレーザー見てきた。
以下特典ボイドラこみでネタバレを含む感想なので、読みたくない人は帰ってください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

初めは少し時間を割いて、テレビ放映の振り返り。見たことない人への親切設計だけど、今封切りの映画を見てる人はテレビ視聴済だわね。今後の視聴者へ向けたものかもしれない。
話の作り方に特別感はなく、テレビ版の延長って感じ。
ママが不審な行動を、と訴えるジュン君。行先も言わず外出してしまうという。
この時点で、あー子供生まれる伏線だなって気づいてしまう。
あくまで子供に向けた作品であることを考えれば不倫はあり得ないし、パートに行くなら子供に秘密にする理由はないもの。

地球怪獣の異常発生で出動するSKaRD。人間大のタガヌラーを躊躇なく撥ねるアンリ隊員。タガヌラーへの殺意が強い。
そのあともわらわらと湧く人間大の怪獣たちを次々片づけていくのだけど、巨大じゃないとぬいぐるみ感強いな…と思う。あと実際には何体用意されてたんだろうとかしょうもないことを考える。
いや、時代劇のやられ役って、斬られてフレームアウトしたら、他人のふりして戦線復帰するからさ。

そのあと怪獣が集まってきている現象の中心となっているネクロマス社訪問。やり手のマブセ博士が部下に無茶ぶりしたあと子息が来て、プログラミング系で優秀らしく、賞を取ったから式典に…と父親に言うが忙しいと断られ、判ったとにこり。
聞き分けいい子だけど陰がある。キーワードっぽい。
子供の体がゆらゆら揺れているのを見て、龍臣プロがベリ銀の映像を見ながら「全然じっとしてない」と子役の自分のことを評していたの思い出した。

話をしている途中で会社のシステムがハッキングされ、謎の宇宙人が研究開発を止めないと防衛軍のミサイルで攻撃すると脅してくる。実際防衛軍のシステムがハックされて脅しの一発が撃ち込まれる。
やってることは凄いが映し出される謎の宇宙人はノイズ交じりではあるもののとてもチープで、さっきの伏線を即思い出し子供が親を脅すためにやってるのかとまたすぐ気づいてしまう。

映画見たのが昨日の朝だから細かいところ忘れ始めてるな…。

謎宇宙人の脅しのため検体を廃棄しようとするマブセ氏。しかし研究は既に国のものとなっていて取り押さえられそうになる。そこはSKaRD隊長の名のもと大事にはならなかったものの、時間を食ったせいでタイムリミット、ミサイルはネクロマス社を爆撃した。付近は大惨事になり、検体とダムドキシンとかいう不老不死薬サンプルがばらまかれてミックス、やば怪獣が生成されて大暴れ。

ここから後は怪獣戦闘や怪獣を倒すための武器開発、怪獣に取り込まれてしまった子供の救出など怒涛の手に汗展開で、勢いと迫力で楽しめる。
小悪党の企業秘密持ち出し事件とか宇宙人は子供の狂言だったとバレるとかあったけど。
怪獣の排気口から潜って子供を助けるという案で「ブレーザーには無理」っつったらブレーザーがキレてたのが面白かった。
いやあんたデカいから。あんたがやったら子供潰れるから。
変身直前に襲われそうになった隊長をストーン状態で倒して守ったのも斬新。
戦闘シーンは、物陰からきょろきょろとか、お祈り邪魔されるとか、その小ネタは要るのかなとちょっと思ったけど、まぁ人間味を持たせるという意味ではいいんだろう。
しかしブレーザーと言えば膝。出現時は必ず膝蹴りだな。
出現時は必ずスワローキックのタロウのようだ。

特撮ならではのミニチュア破壊は大迫力でしたねー。国会議事堂ぶち壊したのは圧巻。
やるのかな、あれはやっぱり壊すわけにはいかないのかな、おおおおーーーーこわれたーーーーー!
ってなったw

最後はSKaRD隊員とアースガロンとブレーザーの協力して敵ぶっぱ。
助けられた子供は父と感動の再開、よかったよかった。
最後は隊長宅で焼肉パーティ、ジュン君が口を滑らせて「お兄ちゃんになるから」と言ってしまい、隊長は第二子を授かったことを知る。家族円満で大団円。

です。

けど。

映画の感想はたくさんSNSに上がってるけど、よかった、たのしかった、大迫力だったと褒める言葉は並んでる。
特撮パートは私も満足してる。ブレーザーはかっこよかったし、SKaRDのみんなもアースガロンも見せ場があってよかった。
けどドラマパートがしょぼすぎる。いや演技はとてもいい。みな熱演だった。
でも基本的な脚本がさぁ…。あんなすぐ先が判るような伏線なんて、意外性も何にもないよ。
それに何より引っかかったのは、マブセ親子のこと。
二人とも投獄ものの犯罪者では…?
まぁマブセ氏はダムドキシンの兵器転用という国からの補助を受けた開発にかかわっていたのだから、国が守ってくれるかもしれない。けど国はその事実を隠蔽して全部をマブセ氏におっかぶせて事件の責任を取らせる可能性がある。何より宇宙怪獣の破片を所持、研究開発してるなんてマスコミに知れたら。
そしてその息子。父親に振り向いて欲しかったという全く個人的な感情のためにネクロマス社のシステムと国の防衛システムをハッキング、それを使って都市を攻撃、破壊したという事実。そのために怪獣が発生し、国を大混乱に陥れたという結果。電波ジャックもやってるし、事の重さを考えると捕まえて罰するのが当然だ。
ボイドラで「マブセ氏は退任、息子は現在隔離」という話は出てたけど、隔離されてるのは怪獣に取り込まれていたことによる何らかの感染を警戒してのことであり、犯罪者だからではない。
父親が全責任を取った可能性もあるが、投獄ものの事案なことに変わりはない。
なんか脚本が浅いよなあ。子供向けだからこれくらいでいいってこと?

今回脚本はテレビの脚本の人が忙しいという事でニュージェネの劇場版を手掛けている方が書いたそう。
今までそう言う事思ったことなかったのに、なんで今回は引っかかりが残ってしまったんだろう。
…と思って調べを続けたら、単体で脚本してるのオーブだけで、あとは全部共作だった。
オーブのやつってどんなんだっけ…と検索したら、芸人が女ボス役の、なんかビミョーなやつ。
エックスがエクスデバイザーの中でダイチダイチ五月蠅くて裏返しにされたことと、ジャグラーが怪しげな執事になってたことしか覚えてない…。
監督とは何度も組んでて信頼関係のある脚本家だそう。ブレーザーではガヴァドン回を書いた人だった。
大筋とは関わらない回だね、これ。ガヴァドンが可愛いだけという。
この時もなんか子供の描き方がビミョーだって思ったような気がするけど、それは、お父さんを強調するためのねじ込み回だなあって目で見てたからかもしれない。

そんなわけで。

特撮パートは大迫力で太鼓判押せるから、見て損はない。
ドラマパートは片目で見よう。

そんな感じです。

あ、私がもらったブレーザーストーンはタガヌラーでした。

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