なろう小説

なろう小説を時々読む機会がある。
ネット見てるとマンガサイトの広告がよく挟まってるのだけど、面白そうかもと思うやつってたいてい元がなろう小説なんだよね。
マンガサイトではサンプルしか読めないけど、筋が判ればいいんで、タイトル検索したら元の小説が見つかる。
それを読んでふーんなるほど、で終了です。

なろう小説は、私としてはさして評価は高くない。
私が読んだのは悪役お嬢様ものと異世界ものなんだけど、現在の二大巨頭というか、なろう小説の人気ジャンルだよねこれ。
どちらも舞台背景はゲーム世界。乙女ゲーかRPGかという違いはあるけど、それらでよくある設定を借りてきて背景にし、時にはゲームの世界そのものという設定にし、そこに現代人が知識やお役立ちスキルを持ったまま転生または召喚によって顕現するというお約束展開で進む。
同じような設定と世界ならキャラクターで差別化するしかないから、なろう小説の勝負所って主人公を含む登場人物たちをいかに魅力的に描けるかじゃないかなと思う。
2、3読んだだけなので断言はできないけど。

そんな中でも、面白いなと思って最新まで全部読んだ作品がある。名前は伏せる。
でもその面白さって、ストーリー展開や行間を読み込む楽しさじゃない。
というより、これは小説じゃないと思ってる。
ストーリーらしいストーリーがないものは物語ではないよ。
なろう小説あるあるだと思うけど、行間をイラストまたはアニメや映像で補完させる仕様のため、知ってる人はすぐそれを明確に思い浮かべるのだろうが知らない人にはわかりにくい。想像させるための説明文もない。
知ってる人向けに書かれているというのは二次創作に近いかも。

じゃあそんな小説でもない二次創作みたいな知ってる人だけ楽しめるような文章、何が面白いんと聞かれると、本編が終わった後の後日談を読んでいるようで面白い。
彼らは今どこで何をしているだろう、のんびり過ごしているのだろうか、波乱万丈なのだろうか、それをちょっと覗いてみよう…そんな感じ。

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1月くらいに、途中まで書いてて放置してたこのエントリ。まぁ供養のつもりでアップしておこう。

最近、暇に任せていろんなサイトでマンガ読んでるけど、あっこれちょっと面白いかもと思うとたいていなろう小説で、原作はさほど面白くないというパターンは続いてる。
作品は一人称が多く、地の文は主人公の思考と感覚が主になる。
転生ネタでもない公爵令嬢が、超庶民(しかも現代)みたいな口調で思考してたら萎えるよ。
転生ネタも、チート能力があるって付加価値つけたいがためにそういう設定にしましたって感じになってるし、一個前のエントリでも書いてるけど、完全に飽和してるね。

きりないから終わり終わり。

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