仮想空間の分身

といえば「アバター」。

アバター観に行ってきた。以下感想。
ネタバレありなので、観にいくのをわくわくして待ってる人は回れ右してください。


反転させてちょ。

キャメロン監督という人にはあまり興味なし、タイトルと映画予告のみの知識で鑑賞。
3D映画がどれだけ進化したのかが観たかったので、「カールじいさんの空飛ぶ家」と悩んだんだけど、こっちのほうが人気ありそうだったから選択。
ついでに字幕がどのように見えるのかも気になったので字幕版。

3Dに関しては、奥行きのある映像が観られたのは満足。
字幕はいつもの位置に少し浮かんで見えた。
ただ、人の目って、見たいものに焦点あわすでしょ。
映像のほうが焦点を真ん中の人物に合わせ、背中を向けている手前の人物がボケてる時、見ている私がその逆の焦点で見てたりすると情報が混乱して見づらかった。
立体ならではの感じ方かも。

映画に関しては、オンラインゲーム等でヒューマノイド型の生物(エルフとか)を見慣れているせいか、アバターの外観に関しては特に驚きもせず。
ただ身長設定が3メートルということで、主人公がリモートする人工的な生物「アバター」が目覚めた時の人類との対比は面白かった。
仮想空間の話かと思ってたんで、資源採掘のために原住民が居る辺境の星にやってきた人類、という設定を知った時ありきたり感を感じた。
アバターとは原住民と人類のDNAを掛け合わせて作った、原住民に似た人工的な有機体。
それにはハンドラー(操縦者)が必ず居て、リンクシステムによってハンドラーはアバターに意識を移動、活動する。
その設定を知った時点で、今度公開される『サロゲート』も、自分そっくりロボットをリンクシステムでハンドラーが操縦する話だったよなあ…と思い、私が好きなジェイムズ・ティプトリーJr.のSF短編「接続された女」と同じ発想だなあ、と思う。
受信側が眠りにつくと発信側が目覚め、食事等の生命維持活動をさせられるところも同じ。
辺境の星パンドラは実は星全体が一つの意識を持っていて、魂の木と呼ばれるネットワークシステムで全ての現住生物とコンタクト出来る。星を脅かす危機が迫っている時は自らの意志で現住生物に行動を起こすよう呼びかける事もする。
また全ての現住生物は死ぬと魂の木と同化し、意識はその中で静かに息づいている。
…って、FF7のライフストリームだよなあ。

という感じで、「どっかで見たことあるような設定」「ベタな展開」「かなりご都合」という印象。
いい題材なのに、感情移入出来るほどキャラが掘り下げられてない。
だいたい、異星人の異性への愛情表現がキスって、そりゃないだろう。
あってもいいけど、全くの異文化なんだから、同じ表現にたどり着く可能性は低いと思う。
突っ込みたくなることがかなーりありました。

二時間半超の映画ですけども、飲み食いも忘れて、飽きずに見ることが出来たよ。
存分に映像を楽しめる映画だと思う。
ただ、ストーリーには奇抜さが全然ないから期待しないでね、ってのが私の評です。

仮想空間の分身” への3件のフィードバック

  1. アバター見に行ったんだ~。
    私はヤマトを見に行った時の予告を見て
    外見でダメだなと思ったよ。
    後、誰が誰だかわかんなくなりそうだったのもある(汗)

    カールじいさんは会社の子が見に行ったとかで
    「良かったよ~」と言ってたよ。

    そうそう。さっき今日が1/11だったことに気づきました。
    お誕生日おめでと~。

  2. カールじいさんもよかったのか~。テレビ放送を待つしかないな。

    アバターは、うん、だれが誰か判らなくなりがちw
    主役とヒロインと、あとシガニー・ウィーバーしか即座に見分けられんかった。

    お祝いありがとうw

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