WOWOWで「あらしのよるに」をやってたから観た。
知り合いが絶賛してたのやが、彼女にストーリーのあらましを聞いてた時から「うわ、そーゆーのってわしお断り」と思ってたん。
でも映画はそこそこヒットしたようだったし、当時ファミリーマートでキャンペーンもしてたし、いい映画なのかなあとも思ってた。
で、実際観てみたら…すいません勘弁してください。
ぜんっぜん、私に合いません!
あの作品が大好き!という人には申し訳ないが、ああいうベタな恋愛もの(にしか見えない)は苦手っす。先が読めちゃう展開だし。
キッパリ子供向け! のわりに、宣伝の仕方は大人をターゲットにしてる感じがしたから、何か違和感を感じるのかもしれない。
狼さんはステレオタイプなキャラ造形なのに、山羊さんはぬいぐるみ的キャラ造形なのも解せん。リアルキャラかファンシーキャラかどっちかにしろ。
本は読んだことがないんだけど、映像化した事によって、活字で読む時の「行間」が失われてしまったんじゃないかと思うよ。
想像力を働かせる場がなくなったというか。
そのせいで全てがご都合主義でごり押ししたようにしか見えなかった。
続いて「羊のうた」(実写)を鑑賞。
冬目景の人気コミックをOVA化して、それをさらに実写映画にしたらしい。
こちらも原作は未読なんだけど、冬目景のイラストは見たことある。雰囲気のある絵で、和装の女性が綺麗だと思う。
これはまぁ、こんなもん?
ストーリーのほうはたいしたこと無かったけど、雰囲気はすごく作れてたんじゃないかなぁ。
古い日本家屋、黒髪が美しい和装の美少女。妖しく、儚く、時の止まったような空気。
そういう映像が撮れてたように思う。
主人公の少年が、ほのかに心を寄せていた少女を守ろうとするシーンはよかったな。
吸血病とでも言えばよいのか、時折他人の血がたまらなく欲しくなる病気を抱えた少年。彼が心を寄せていた少女もまた彼に思いを寄せていて、病気を知った時、少女は血の発作に苦しむ少年に身をゆだねようとするのね。
少年は苦しさから逃れようと少女に触れ、差し出された首筋に唇を寄せ…。
そして少女を突き飛ばして川に飛び込み、発作にのたうち回りながら耐えるのだ。
自らを傷つけ、吠え狂いながら、少女には決して触れまい、傷つけまいとする姿はかなりぐっと来た。
でもそれくらい~。あとは特にどうということはなかった。
映画を撮った時点ではまだ原作も終わってなかったのかな。なんか中途半端に終わってしまった。
今回、どっちの映画もイマイチでした。
う~ん、どっちにも興味が沸かない。
アニメを実写化して成功することはかなりの確率で低いと思っているし、
絵本はヘンにいじらないほうがいいと思っているので。
「鉄筋コンクリート」と「パプリカ」は見てみたいと思っているけどね。
「パプリカ」は原作者の筒井さんが絶賛してるね。原作そのままではないらしいけど。
今敏監督の映画だと、「東京ゴッドファーザーズ」は面白かったと思う。
吸血病について-病気の恐ろしさを見るHP
吸血病吸血病(きゅうけつびょう)、好血症(こうけつしょう)、ヴァンパイアフィリアとは、人獣問わず、血液を好む症状を示す病気のこと。自傷行為により自らの血液を飲む人もいれば、付き合っている人から血液を提供してもらうというタイプの人もいる。自傷型の場合は