SFの世界は目の前に

土曜日にNHKスペシャルで「サイボーグ技術が人類を変える」てゆーのをやってた。
現在各国で、サイボーグ技術に関する研究が進んでいるらしい。
脳から出る電気信号を、機械の体パーツにコンピュータを介して受け取らせる事が出来るようになったんだって。神経工学ちうあたらしい研究分野だそう。

始めに取り上げられていたのはマン-マシンインターフェイスを確立させた義手、義眼(カメラアイをメガネに装着)、人工内耳。
脳と人工パーツが直接繋がったことで、考えただけでパーツが生体のものと同じように動かすことが可能になった。「コップを取ろう」と思うだけで義手はコップを取る。考えると言うより、無意識でそれが出来るようになったわけ。
#脳からの電気信号を送受信するコネクタを頭部に付け、パーツから伸びるケーブルをそれに接続する仕様。
それ以外に紹介されていたのはパワードスーツ。そのスーツを装着することで通常の10倍の力を発揮出来るスーツだった。今年中に完成させる予定らしい。

番組の後半は、軍事技術としてのサイボーグ研究を紹介してた。
脳の研究はかなり進んできたらしく、どの部分が何を司るかが解明されつつあるそうだ。
ネズミを使った、行動を外部から支配するシステムも披露されてた。行動する際に活発になる部位がわかったそうで、その部分に電極を取り付け、コンピュータに繋いで命令を送るとそのとおりに動くシステム。
脳にある海馬と同じ働きをする「海馬チップ」ちうのも研究されてるそうだ。それを使うことが出来るようになれば、記憶(海馬は記憶野を司るとされている)をコンピュータにコピー出来たり別の場所に保存出来たりするようになるかもしれん、と。

マジでSFっすよ。スペオペですよサイバーパンクですよ。
フィリップ・K・ディックとかウィリアム・ギブスンの世界だわ。

何にせよ、研究分野が伸びる時ってのは、軍事技術として利用出来ると認識された時なんだね。いつの時代も。
番組進行役の立花隆さんが、使い方によってはとんでもなく悪い使い方も出来てしまう、というような事を言ってた。
あー、マジンガーZかぁー、って思った。
第一話で、兜十三博士はマジンガーZを前に、孫に向かって言うのだよ。
「おまえは 兜甲児は……神がみにも悪魔にもなれる!そうじゃ 神にも悪魔にも!」
研究してる人に「どのように役立てたいと考えているか」って質問したところ、「解明することが先決、使い方等はこれから」と答えてた。
それってさ…「俺は知りたいから研究してるだけ~どう使うとかはスポンサーに訊いてちょ☆」ってことじゃね?
ビミョーに無責任だと思うんだけど…。
脳への研究が医療として伸びるのか、生体ロボット兵士大量生産になるかはわからん。
使う人次第なんだよな、科学って。

この番組の補遺としてサイトが立ち上がってる。詳しくは「SCI(サイ)」へどうぞ。

SFの世界は目の前に” への1件のフィードバック

佐藤秀の徒然\{?。?}/ワカリマシェン へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です