舞台電車男

先日WOWOWでやってたので見た。電車男役は武田真治。
えーあんな男前が秋葉系やるの?とか思ったけど、変身する前の秋葉姿は思ったより様になってた。
ストーリーは既に周知のものだけど、舞台は舞台の呼吸があって面白いわ。
さりげないアドリブとか客席との絡みとかもあって、ナマモノを感じる。
でも、変身後の電車男はやっぱりちょっとカッコよすぎかな…。(笑)

舞台にはエルメスは出てこない。スクリーンをパソコンの画面あるいは記憶のシーンとして利用していて、そこに出てくるだけ。顔は常に切れていて映らない。
電車男が書き込みしたエルメスの台詞だけが、音声として流れる。
実際2ちゃんねるにエルメス本人が書き込んだことはないわけだし、容姿その他の記述は電車男からの情報のみだから、そこから人物像を想像するしかない。それを上手い具合に表現したなと思った。
電車男の語りを中心に構成してあって、電車男がデートに出かける(パソコンの前から居なくなる)のを幕間にしてあるんだけど、全員がほぼ出ずっぱりなのがすごい。長ゼリフも多いし、舞台二時間以上あるし、確か一日二回公演だったと思う。体力勝負だね。

進行役のイケメンの、心の変化もよかったな。
オタク生活が全てだった電車男が、それに関する興味がどんどん薄れていくことに恐怖し、おびえて逃げようとする。そんな電車男を叱咤し、彼は叫ぶ。「変化を受け入れるのは恐ろしい。しかし変化しないのはもっと恐ろしいことだ!」
冷めた目でスレッドを眺めていたはずが、いつのまにか同調して、ついには応援してしまっているイケメン。
「頑張れ」という言葉が嫌いだと冒頭で述べていたのに、最後には電車男に向かって「頑張れ」と言うイケメン。
電車男と共に、彼も少し変化をむかえたってことだね。

映画は見てないし、TVは2回ほど見ただけだからなんとも言えんけど、同じ物を題材にしたものの中では舞台が一番よかったんではないかな。妙な味付けされてなくて。

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