全部のエンディングをクリアして初めて全貌が判る、というのは最近のゲームにありがちな展開だけど、結局コレもそーゆー仕立てでした。
このゲーム、攻略できるヒロインが3人いるんだけど、どうも一番最初にクリアしたのは一番ハピーなエンディングだったようだ。残り二つを攻略したら、どちらも気が滅入るオチが待っていた。
テーマがドス黒い上に展開がドン暗いので、陰気な展開しかしないところが苦しい。このゲームを借りた時に一緒に借りたのがあるんだが、それもキモさ爆発ホラーだったんで、どうも心がどんよりしてしまった。画面がひたすら赤黒茶色ってのは滅入るね~。
つじつま合わない、というのは実はたいした事ではなかった。テキストでは「後部座席に乗り込んだ」とあるのが、画像では隣に乗ってたってだけ。別のルートだと隣に乗ってる設定だったんで、使い回し失敗!って感じっすね。操作性も特に悪くはなかった。既読スキップがないのは痛いけど。
うーん。でも、必然性のあるエロってのがここの特長かなぁとか思ってただけに、今回のはかなりエロゲを意識してシナリオ書いたのかなぁ。それが逆につまんなかった。エロシーンの展開はすごくありきたりで、そこだけ浮いちゃってる気がした。主人公の普段の言動、行動からかけ離れてるように思えて。ストーリーそのものはいろいろ要素を突っ込んで面白かったと思うんだけど、エロなり銃撃なり、どっちかで片方でいいからもっと厚みがあればなぁ…って感じ。ウロブチ氏が書いてれば当然ドンパチメインだろうが。(笑)
ちなみに悪役の少年が出てくるけど、立ち絵はあんまりカッコよくなかったが、一枚絵ではかなりカッコいい。最近のゲームはフルボイスが当たり前らしいが、この少年のイっちゃってる言動にぴったりな喋り口調でナイスだった。
声と原画にかなり助けられてるかもな、このゲーム。悪くはないし、読みたくなる物ではあったけれど…2回目はないよ、って感じ。
ま、3Dモデリングの銃と、好きな絵師さんの原画がたんと見られたのはやっぱ嬉しかったっすね。
ゲーム紹介はここでーす。