結婚と離婚
ミツキはリョウが新しく生活をし始めた町に住んでいた陶芸家で、華やかなピンク色の髪にきらきらした瞳を持つ女性だった
リョウが馴染みにしていたジムに現れ、自然と交流を持つようになる
当時彼女はとても目立つ存在で、生き生きとした様子が多くの男性を惹きつけ、皆が彼女の唯一になりたいと考えてしまうような女性だった。
どこか懐かしい印象のある彼女に、段々とリョウは好意を持つようになる。
実のところ彼女はとても打算的な性格で、自分の陶芸家としてのステータスを底上げしてくれる存在を欲していた。才能があり、魅力的で、アクセサリーとして自慢できる男が欲しかった。
そんな彼女が選んだのがリョウだった
リョウは選ばれたことを喜んではいたが、なぜか女性への肉体的な興味を持つことが出来ず、彼女の申し出に初めは消極的であった
しかしそんなことは何の障害にもならないと言い切ってもらえたことで安心し、結婚を承諾する
結婚当初は何の問題もなかった 愛のある生活に見えていた
けれどだんだんと、ベッドを共にしても肉体的な愛はないことに彼女は不満を持つようになる
そんな折、二人が住んでいたシェアハウスの一室に一人の男が越してくる
この男が魔性だった
男性にも女性にも愛を注ぐタイプで、好みの人物がいればあいさつ代わりに粉をかける様な男だった
そして男性パートナーと結婚しているにもかかわらず、妻を誘惑し始めた
当時シェアハウスには妻の妹コトネも住んでおり、彼女はこの家の家事を引き受けていた。
やがて妻が妊娠、出産。
何も知らないリョウはサイエンスベビーを生んだのかと思い、素直に誕生を祝福した。
しかしそれは同居の男と妻の子供であった
その秘密はやがて暴露されることとなる
コトネが男の部屋のメンテナンスに入ったところ、姉を見つけてしまったのだ
姉の裏切りを知ったコトネは誠実ゆえに黙っていられず、リョウにそれを告げる
リョウは怒ることなく、ただ悲しそうな顔をしただけだった
いたたまれなくなったのか二人は子供を連れて家を出ていき、離婚届だけが届けられた。
