「その声のあなたへ」という映画を観てきた。
亡くなった声優の内海賢二さんを主題にした、ドキュメンタリーのていで作られた映画。
若いアニメ雑誌の編集者が内海賢二さんの特集を企画、関係者や縁の深い声優さんにインタビューしていくというシナリオになってるけど、インタビュー部分は台本じゃなくたぶん生の言葉。
俗にレジェンドと言われてる大御所いっぱい出てきて、声優界の黎明期を語ってた。ざっくりとは知ってるけど、なかなか音声で聞く機会はないし、これはよかったなと思う。
奥さんの野村道子(長いことしずかちゃんとワカメちゃん演ってた)さんがとても素敵なパートナーで、家庭人としての自分は至らなかったが、内海賢二というブランドを世に認めさせる、5本の指に入る演技者にする事には成功したと語ってて、かっこよかったっす。
後この人すごく可愛かった。おばあちゃんだけど若い顔してて、きれいめお姉さんファッションで、似合ってるの。
映画の中で内海賢二と言う人がどんどん明確な形になっていくんだけど、その辺はインタビュアーの気持ちにシンクロした方が判りやすいので、観に行ってください。
私にとっての内海賢二は、ブライキングボスだなあ。キャシャーンに出てくるラスボス。
ほんとに憎たらしく強い男で、ドスの利いた低い声はいつも余裕綽々だった。
それがアラレちゃんの千兵衛さんと同じ人と気づいた時の驚きと言ったらもう。
低い声の声優さんも複数居るけど、ああいう、低いのに高いところで響いている感じというか、常にビブラートかかってるというか、楽器のような声の人は居ないね。唯一無二だったんだな。
来月は森山周一郎のドキュメンタリー映画あるんだよな。もちろん観に行く。
こっちも魅力的な低音ボイスで、紅の豚の時かっこいいなあと思ったんたけど、初は小学生の頃に観た刑事コジャックだった(当時は吹き替えという認識なし)。
みんなコロンボ観てるのに私はコジャックだったのだ。理由は覚えてない。