登場人物には作者が宿る

暇つぶしに二次創作たらたら書いたりしてるんだけど、ちょっと気を抜くとすぐにAが暗くなる。
公開したほうも、公開するまでに何度も書き直した最大の理由は、Aがすぐヤバめの人になるからなんだよね。

私の傾向なのか、主人公にどうしても暗い面を持たせたくなるというか、物理で強いキャラクターの場合陰惨な過去があって抜き身の刃物的な狂気をはらんでるタイプを書きたくなる。
背景に全くそういうものが無い人ならそっちにはいかないんだけど、Aの場合、戦災孤児であり、引き取り先で実子が後で誕生しており、家柄は国のトップクラス、養父も義理の弟も才能に恵まれていて、弟には既に実力を抜かされているという事実がある。
普通に考えると暗い気持ちを抱く傾向のある背景だよね。

弟が生まれたことで居場所のなさを感じたのではないかとか、天性の才能でぐんぐん実力を伸ばす弟を嫉妬したことはないのかとか、太陽のように明るく人間の裏の顔など想像もできない弟を憎んだことはないのかとか、戦災孤児が国を担うような家柄に引き取られたことで妬みという悪意に常にさらされていたのではないかとか、Aが闇の力にとらえられそうな要素てんこ盛り過ぎて、ついそっちで考えてしまう。

ただ、あの国の住人は基本的に善人しかおらず、人を疑ったり騙したりしないという大前提がある。
我々とは違う存在なわけで、そういう負の感情はそもそも持っていないはずなんだよね。
なのでヤバめの展開は起こりえない。
正直書きにくい。そういう感情を排除していくと、結局ただただ優しい人になっちゃうんだよねえ。

7を見てる途中なんだけど、正義とはなにか、守るとは何かと7が苦悩するシーンが何度かある。
彼は彼の仲間の命を守るために、向かってきたものがたとえ被害者であっても、敵対心が無くても、それを排除しないと仲間の命が失われるのであれば倒す。
それが正しいのかと躊躇いながら、愛する者たちのために戦う。
7のほうが題材としては書きやすいな……。
Aのテーマは「人間同士の信頼」って感じで、A本人の思惑はあんまり関係ないので、Aが戦う時は単純な殲滅作戦だ。目の前にいる敵を、危険物を排除する、ただそれだけ。
A本人が当時人間の事どう思ってたのかはあんまり伝わってこない。大いなる力とか偉そげに言ってたし、ちょっと見下してた?
擬態型と憑依型は感情の置き所がだいぶ違うな。
Lは7と同じで、自分自身がここを故郷として死ぬまで守りたいって意思があった。
掘り下げるほど疲れてくるなこれ……。

初:すいません事故りました責任取ります守る手伝いします
7:ここが大好きになったから守る
帰:未視聴…てか忘れた
A:仕事なんでやります 絶対殺すマン
T:もともとここの住人だし見込まれちゃったんで頑張ります
L:ここが第二の故郷だから死ぬ気で守る

帰だけちょっと判らないけど、他の人に比べてAだけなんかLOVEが足りないよね……。
なんでAが好きになったんだ私。顔か。顔だな。そうです。

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