ねこ

猫日記のほうで書いたけど、最愛の猫が逝ってしまった。
金曜朝に去り、金曜から日曜の朝まで一緒にいた。
撫でても撫でてもきりがなかった。体は冷たく、お腹と耳としっぽは柔らかく、首に力は無かった。
日曜の朝、箱に入って帰宅した。

猫が居ない淋しさと共に猫に触れない淋しさもあって、今日保護猫カフェに行ってきた。
15時という昼寝タイムのど真ん中。ほとんどの子が寝てた。
寝てる体勢で頭を上げてた黒猫さんに手を伸ばしたら、いつまでも舐めてくれた。
なつこい猫が寄ってきてくれて、耳をもんだらすごく気持ちよさそうにして、もっとしてくれとぐいぐい頭を傾けた。アビーという名の細身のねこ。
顎の下もゴロゴロいってくれ、お膝にくるかなと抱き上げたら収まってくれた。
体に対して垂直に、お尻を向けて座っていたので顔が見えず。私の癖で左手で左耳をもむので、頭はどうしても右に傾く。
この子は片目で右の眼球が無く閉じているので、右の横顔を見ても目を閉じて気持ちいいなって感じなのかそうでないのかよくわからなかった。
左も閉じていたようなので多分よかったのだろうと思うけど。
時間いっぱいまでずっとお膝に居てくれたので、その子に話しかけながらずっと撫でてた。
大きい黒猫さん(さっきの子とは別)も来てくれて、いきなりごろんと寝転がっておなかを見せた。
なつめにしていたようにおなかをもんでも嫌がらなかった。
時間前には皆そろそろ起きてきて、近寄ってきてくれた。
撫でさせてもくれた。
慰めてくれてるのかもしれないし、客が一人だったからアピールしてただけかもしれない。
でも何となく、優しくしてあげようという気持ちで接してくれてる気がした。
みんな優しくていい子。

こんな状況なのでお店は一時間単位の予約貸切になっている。
私はしょっちゅう涙ぐんでいたので、それでよかったと思う。
スタッフさんに事情を話して、一人暮らしでも引き取れるかと訊ねたら、成猫なら構わないと。
気持ちの整理ができたら、タイミングもあると思うけどどの子かを引き取らせてもらおうと思いますと伝えて店を後にした。

帰りにひさしぶりにスーパーに行った。
なんか食べようと思ったんだ。
自主的に食べる気になったのは金曜ぶり。
と言ってもさほど食べられる気がしなかったから、ごはんばかり買ってきた。
猫を一時間ずっと撫でて、身体的な欠乏として猫成分は補充出来たようだ。主に触覚で。
気持ちの充電は…なつめはなつめ、この子たちはこの子たちだからね。
でも一度アビーに向かって「なつ…」と言い掛けてしまった。
猫の居なくなった心の穴は猫型で、猫でしか埋まらないと言うのは本当だと思った。

なつめのことを考えて涙ぐんでしまうのはしかたがないけれど、生きていけると思う。
猫成分は補充しないと心に隙間が出来て辛くなるから、しばらく猫カフェに通うつもり。

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