エデンの東

初めて通して見た。たまにTVでかかってるんだけど、スイッチ入れたらやっていた、とかばっかしでまともに見たこと無かったんだよな。

ジェームス・ディーンの不朽の名作とか言われてるし、今回はちょうど始まる直前だったので頭から見た。

…だるい映画ですね…。

見たことある人は判ると思うけど、すごい盛り上がりとかがあるわけじゃないんよね、ストーリーとしては。かといってヨーロッパ映画みたく「なんとなくずーーーーっと続いて終わる」的な起伏のなさとも違う。

#あれはあれで好きだけどね。

映画自体が古いから、今の感覚とは違うんだよな、映画そのものが。一作目金八先生で、「中学生の純愛と出産」ちうのがものすごいセンセーショナルなネタだったのが、今となっては別にすごくもないっていう感覚に近いとでもいうか。

そんなわけでストーリーに入れ込むわけでもなくただ見てただけなんだけど、ジミーは上手かったね。愛に飢えた孤独な青年を演じるジミーの姿は、なんだかこの人ホントにそういう人なんじゃなかろうかと思うほど役になりきってた。

ちょっと泣けたのが、親父に拒否られるシーン。

親父に誕生日プレゼントあげようとしてさ、「こないだ親父事業に失敗して大損こいたから、オレが稼いで取り返してやろう」って頑張って稼いだお金を綺麗にラッピングして渡したのよ。なのに「農民が頑張った上前をピンハネした金なんて要らない」とか言われちゃって大ショック。

親父は清く正しく美しくがモットーだから、自分で作物を育てて儲けるのはOKなんだけど、値上がりしそうな作物に出資して、儲かった分が懐に入るのはNGらしいのだ。わしは清くも正しくもないからその違いが全然わからんけど、とにかく親父には大違いらしい。

でもさ~彼は彼なりに頑張った訳よ。親父に認めてもらいたくて、脳みそ絞って儲けを考えたのよ。それを頭ごなしに拒否られたら立ち直れないよなぁ。

つっかえされた札束を握って、がたがた震えながら「hate you(あんたなんか嫌いだ)」とつぶやきつつ親父に抱きつき、やがて力無く札束が床に落ち、庭に駆け出すジミーの姿は泣けた。あのシーンは頭からちゃんと見てないと泣けないな。



心理描写を体現出来る役者はイイね。最近の役者だとわしはレオナルド・ディカプリオが上手いと思うんだけど、彼は顔で損してるなぁ。

#関係ないけど、レオの名前ってダ・ビンチのをもらったらしいね。すげぇ。

「エデンの東」をレオでリメイクしないかな。無理かな…。見てみたいんだけど。



ソファが来たからさ。嬉しいからやたら映画見てるんだよ。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です