TV版キャシャーンとOVAキャシャーンを見る機会があったので見た。
あらためて見ると結構忘れてること多いね。まぁ、見てたの遙か昔だし、記憶能力も低そうな年頃だったからしょうがないか。
いや~びっくりした。
キャシャーンて「徒手空拳」だったのねぇ。武器らしい武器を何一つ持ってない。腰に付いてるジェット噴射みたいのがたまぁーにレーザービーム発射装置になってたくらいで、まさに「鉄の悪魔を叩いて砕く」、チョップやパンチでロボットを粉々にしてたわ。
昔のアニメだから規制もゆるかったんだろうと思うけど、放送不適切用語も少しあったみたいで、音が飛んでるところもあった。
ロボットに人が無惨に殺されるシーンも多いしねぇ。
見てて思い出したんだけど、放送当時、フレンダー(キャシャーンが連れてる青いロボット犬)がかっこよくってすごく好きだった。
今見ても超かっこよかった、フレンダー。陸海空そして地中に潜れる乗物に変形できるし、火を吐けるし、鉄を切り裂くするどい爪も持っている。身一つのキャシャーンに比べてえらい万能ぶり。そしてなによりキャシャーンに忠実。あんな犬ならわしも欲しい。
昨日WOWOWでヤマトやってたから見たんだけど、あの当時の悪役って、ナチスをイメージしてる雰囲気があるね。デスラー総統率いるガミラス軍も、ブライキングボス率いるアンドロ軍団も、ボスと幹部の描かれかたがそんな感じ。そーいやザビ家の総帥ギレン閣下もそんな感じだね。ま、ザビ家は意識的にやってそうだけど。
TV版の方は全部見きれないので、ちびちび消化してるところ。ご都合っぽい所もあるけど、面白いわ。「ブライキングボスはなぜあんなにまでペットロボットの白鳥スワニーを溺愛するのか!」。居なくなったら部下の報告そっちのけで探せ探せとうるさくて笑った。
環境問題とかも取り入れてるし、正義とはなにか、とか人の心とは何か、とかを伝えようとしてる感じがしたな。
ヒーロー物でスターになった宮内洋(V3とかズバットとかアオレンジャーの人)が言ってたけど、ヒーロー物特撮は教育番組だ、って。
キャシャーンを見てて、なんかそれ思い出した。
絵は古いけど、十分中身が詰まった作品だと思う。
OVAも出来いいよ。オチがちょっとピンとこなかったけど、タツノコが作ってるし、キャシャーンらしさは十分。絵も綺麗だしね。
映画…は……TVキャシャーンを忘れて見てくださいとしか……。
映像的な評価は高いと思うし、そうね、「キャシャーン」というキャラクターで無かったら結構いい点出せるかも。
キャシャーンをイメージして作りました、ってやれば、TVキャシャーンのファンに叩かれることはなかったと思うな。
「人間ではなくなってしまった」という所にキャシャーンの悲しさがあるのに、その設定を変えちゃったらそりゃ叩かれるわなぁ。
さて頑張ってTVキャシャーン消化するか。