まったまた映画の話ー。
とゆー訳でキャシャーン見に行ってきた。
アニメ実写の新作映画は「キャシャーン」「キューティーハニー」「デビルマン」が控えてたわけだけど、ムービー見る限り、一番ましそうだったんでこれを選んだ。
#デビルマンが一番ステキ!と胸を張って言いたかった。言いたかったが、あれじゃあお世辞にも…なぁ…。
映画の宣伝だかでキリヤ氏と妻ヒカルがツーショットでインタビュー受けてたが、芸能コーナーで取り上げられるのはそのツーショットばかりで映画の方はカケラも映りませんでしたな。キリヤ氏はどこまで行っても「ヒカルのダンナ」という扱いだねぇ。
で、映画だけど。
キリヤ氏はカメラマンでもあるし、プロモーションビデオなんかも手がけてるから、視覚的に美しい画面作りにこだわったみたいね。
逆に言うと、「綺麗」という印象しか残らなかった。それと「最近流行のジャパニメーション風」。近未来、サイバー世界、あふれる漢字。口当たりは良いけど後に何にも残らない。
映像全てにエフェクトかけてあるので、撮ったまんまの画像は一つも無し。一緒に行ったヤツは目が疲れたと言っていた。
それより1時間ほど経過した頃からトイレ行きたくってね…。集中できるシーンだと忘れられていいんだけど、中だるみしちゃうとそっちに意識が行っちゃって大変でしたわ。真ん中に座ってたから立つことも出来ないし。
やたらトイレに行きたい行きたいと思っていたと言うことは…後半ずっとだらだら調だったということだ。
キャシャーンがキャシャーンらしく戦闘するのは一カ所だけ。テレビ用CFで流れてるのは、その部分ですわ。
家に帰ってから気になったから、キャシャーン(原作)のファンサイト探しに行った。どんな話だったかうろ覚えだったから。
上手い具合に全話解説してるサイト見つけたんでとっくりと読ませていただいた。まぁおおざっぱには記憶と合ってたみたい。人間でなくなった悲しみ、何故人は戦うのか、そういう悲壮感が根底にあるアニメですな。映画の方は、そこを特に強調して台本を作ったようです。
#ストーリーは完全オリジナル。キャラクターとその設定を借りてきただけの別物だと思ったほうがいい。
ま、とにかくキレイキレイな映画だね。ヒッキーはインタビューで「泣けた」とゆってたらしいが、ぜぇんぜん。
あ、一カ所だけやたら泣けてきたシーンあったわ。
映画が始まってすぐのシーン。バイクを飛ばす鉄也(キャシャーンの人間時代)と、その背にしがみつく恋人ルナ。
「ルナ! この戦争が終わったら。…結婚しよう!」
「いいよー」
二人ともとても楽しそうで、「世の中がどんなことになっていても君さえいれば幸せだ!」という心の声が聞こえてきそうな幸福な笑みを浮かべている。でも、見てる側は、それがかなわないのを知っている。ストーリーがどう展開するのかは知らないが、鉄也は必ずキャシャーンになり、人には戻れないことを知っている。
無意識にそう思ったみたいで、幸せな二人の映像を見てたらやたらうるうるしてしまった。
毎回そうさせてもらってるけど、映画の内容には触れないことにする。
原作を期待して見に行くことだけは勧めない。さらっと忘れて、たまに原作を連想させるシーンが出たらくすりと微笑む程度がよろしいです。
あと、脇の唐沢寿明、寺尾聡、及川光博はイイ味出してるんで(他の脇ももちろんイイ感じ)、そっちに注目して鑑賞するのもいいかと。