見に行ってきたっす。
ロバート・ロドリゲス監督の痛快ガンアクション映画「レジェンド・オブ・メキシコ(原題Once Upon A Time In MEXICO)」。
やー、面白かったっす。バカっぽくて!
あのバカっぽさは香港映画のようだわ。嘘くささとかありえねぇとかいうのを超越して、勢いだけで最後まで突っ走るのがもう潔い。
映画は「エル・マリアッチ」「デスペラード」の続編。主役のエル・マリアッチ(日本語にすると「ザ・流し」という意味らしい。通り名だね)をアントニオ・バンデラス、そこに殺しの依頼を持ってくるCIA捜査官サンズにジョニー・デップ。
えぇ、ジョニー見るためだけに行ったのよ。元々はね。
しかし映画の中で一番キャラが立ってたのはミッキー・ローク演じるビリー・チェンバーズかも。
だってチワワですよ! くーちゃん抱いてる手配犯ですよ! ボスの後始末ばっかやらされてて、周りがみんなメキシカンだから「白雪姫」とかいう屈辱的なあだ名つけられてて(白人=白)。もう生活にくたびれちゃって、ぐんにょりしてる自分を慰めてくれるのはつぶらな瞳のチワワだけ。
まるでア○フルのCFのお父さんのようにチワワを激愛してて、片時も離さないのが印象に残ったなあ。
映画としては、特に内容ないっす。パンフレットにも書いてあったけど、5分で終わる話を100分にしたって感じ。
極悪将軍の元愛人を妻にしていたエル・マリアッチが、将軍の恨みを受けて妻と娘を殺されてしまいすっかり隠居な生活に。
そこへ、この国の麻薬王が大統領暗殺のために極悪将軍を雇ったから、コレを阻止するのを手伝ってくれないかとサンズが話を持ってくる。将軍に恨みのあるマリアッチはサンズに協力し、銃を持って大暴れ。
結果麻薬王も極悪将軍も死に、大統領は助かった。
あらすじだけを言えばこんだけ。
話だけだとすごく地味なんだけど、登場人物のせいでこれが派手バカ映画になっているという。
上にビリー・チェンバーズがキャラ立ってたって書いたけど、どいつもこいつも実はキャラが濃い。顔も濃いけど。
マリアッチはギター片手に登場するし、サンズは隠し腕とか付けてるし、麻薬王のバリヨ(ウィレム・デフォー)は居るだけで濃い。マリアッチの妻カタリーナはナイフ投げの名手で目ん玉飛び出るほどのナイスバディ、サンズの下で働くククイは顔が怖くてこすい、マリアッチの仲間は飲んだくれの爆破魔と、とにかくカネを稼ぎたがる可愛い顔の凄腕ガンマン(この役者、フリオ・イグレシアスの息子なんだって)。
文字でこのオカシさを説明しても地味な印象しか残らないだろうから、興味があったら見てみて。
脳みそなんか全然要らない、ツッコミどころ満載、ただもうバカっぽくてスカっとする映画だよ。