西洋チャンバラ

今日の映画のお題は「TROY」。
内容は言わずとしれた「トロイの木馬」。ギリシャ軍の木馬を何も知らずにトロイ軍が運び入れたためにトロイが滅びた、っつー有名なネタですね。
でも今「トロイの木馬」ってググると真っ先にワームの解説が引っかかっちゃうわけですが。

なんでトロイ軍が木馬を城塞の内部に持ち込むことになったのか、とかそう言うことは全然知らなかったんで、映画を見てまぁ大体把握はした。
映画終わってから原作を検索してみたら、簡単な紹介を見つけたので読んでみた。
原作は神話なので、神様が結構戦争に荷担してたりする。
映画のほうはそういう空想的な部分を完全に除いて、愛のために戦う男達と戦争、って感じに仕上がっていた。

が、作った側の思惑なんかより、自分にとっては「西洋チャンバラ」がポイント。
銃なんて無い時代だから、戦争に出てくる武器と言えば剣、弓、槍。
「ロード・オブ・ザ・リング」の時にも納得しながら観てたんだけど、古代の戦争はまず弓兵による遠距離攻撃。
その後は歩兵と騎馬兵による槍、互いがぶつかり合うほどの近接になれば剣へと武器を変える。
盾はラウンドシールド(円形)かスクエアシールド(長方形)が主に使われているけれど、槍や剣が使いやすいように左右を丸く刳ってあったり、上部を刳ってあったりするのが実用的でいい感じ。
使われていた剣は幅広で両刃の短剣で、切ってよし突いてよし、って感じのやつ。
短剣だと早い動きが出来るから、画面的にもかなりスピード感があった。

アキレスはギリシャ軍最強の武人という設定だったからとにかく強かったんだけど、殺陣はかなりよかったっすねー。
初めは剣に盾で暴れ回ってたけど、相手の剣を、ひょいと盾を背中に回して受け流し、それを背負ったままガンガン打ち倒していくのはかなりほれぼれした。
ブラピは頑張って筋肉作ってたから(バサバサの金髪も蛮族風でナイス)、力強い雰囲気出せてたし。
役者には疎いんで誰かわかんないんだけど、ギリシャ側の戦バカらしい大きいオッサンが、ウォーハンマーらしき鈍器をごんごん振り回してたのが凄かったな。
あれで脳天かち割られたら即死する。

とまぁ、剣と魔法のMMOをずっとやってるせいで、それに関わるものしか目がいかなかったん。
かったるいラブシーンとか中枢会議シーンとかは、実は早回しで見てました…。
映画レビューを見る限り結構点が辛いみたい。
オーランドは結局弓なんかい、というツッコミもあるしさ。
レゴラス長々とやってたせいか構えは様になってたけど、弓である必要は特になかったわな、確かに。
へっぽこダメダメ王子が弓持ったら急に強いって、なんじゃそりゃ。
大軍シーンなんかは、かなり迫力ある画が撮れるようになったなと思う。CGバンザイ。
愛のために戦ってる割に心理描写が薄いんで、ただ観るだけの映画っすね。
好きな役者が出てるとか、何か理由がないとつまんないかも。

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