お茶と落語

高校時代の友人が、お茶と落語の会に誘ってくれました。旦那さんが企画側の関係者で、人数をかせいで欲しいと言うことらしい。
詳細がよく分からないものの、面白そうなので出かけました。10時半に待ち合わせで、お茶会は1時からという話。じゃあ落語は3時くらいだろうから、5時頃には帰路につけるな、という勝手な思いこみを抱いて。
が、本人に会って招待ハガキを見ると。
「落語家さんによるお茶の会(1時~5時)、落語の会(5時~)」
ほえぇ?なんか話が違う~。わし、夜予定入れてるよ。そうならそうと教えておいてくれればちゃんと予定を立てたのに。
でもまぁお茶だけでも、と一路京都へ。
お茶をいただくおうちに着いてまたびっくり。非常にきちんとした茶店(ちゃみせ)で、普段はいっぷく千円でお茶を点てていただくようなお高いお店。お庭が美しく、古いお屋敷をリフォームし、なおゆかしい感じを残してあるような格調高~い雰囲気!
ワタシたち5人はボー然としてしまったですよ。誘ってくれた本人も、まさかこんなちゃんとしたお茶だとは聞かされてなかったらしくて、後ほどダンナさんに異議をとなえていました。(^_^;)
お部屋が空くのを待合いの部屋で待っていましたが、お茶をいただいて戻ってきた人も、ワタシたちの後でいらっしゃった人も、「お茶やってます」っつー人ばかりで、ホンマどーしよう、って感じ。
実は小学校高学年から中学まで、ワタシお茶習ってました。だから、何が必要かくらいの知識はあったです。だけどこんな展開になるなんて思ってなかったら、全く手ぶら。他のみんなだって予想外だったから当然手ぶら。でも周りの人は懐紙もお扇子も算段してて、知識があるだけに非常に恥ずかしかった…。
結局持っていた知識がそのまま恥になったまま、お茶席は終わりを告げました。あぁ格好悪かったよぅ…。いっそ作法なんて知らない方がよかった。
#お店の人が「お楽にどうぞ」っつーからずかずか部屋に入ったけど、うちら以外の人はお作法に乗っ取って床の間に挨拶したんだよ…。懐紙がねぇからお菓子も皿から直に食べるしかなかったし、当然楊枝も汚したままだし、お茶を飲んだ後にお茶碗を拭くことも出来なかったんだ…ああぁ。(T-T)
同席された方々はこの会を大変楽しみにされていた方ばかりで、わざわざこのために愛知から来た方も。なんでも、「なごみ」という雑誌に記事が載っていたそうです。
そんな熱心な人が続々と来てるんなら、わしらみたいな頭数なんて必要なかったよーな気がしたよ。ホントに盛況だったもの。
落語聞きたかったけど、5時開演では帰るのが遅くなってしまうので、申し訳ないながらもその後は辞退させていただきました。
今度誘われたら、ちゃんと落語も聞いてこよっと。
懐紙だけは絶対持って。(決意)

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