こないだから「○○と△△」ちうタイトルばっかりだな。まあいいか。
本屋に行ったらガンダムオリジンの10巻が出てたのでゲット。9巻に引き続き、キャスバル・アルテイシア兄妹の過去話だ。
この巻ではキャスバル(エドワウ)が地球に脱出後、如何にしてジオンの士官学校に入ったかまでが描かれてる。
いやーもうアルテイシアのブラコンぶりがスゴイ。あんなに慕ってくる妹を置いて出て行くなんてひどい兄貴だ。
読んでてふと思ったんだけど、1stガンダムちうのは実はキャスバルという男の復讐譚なんだな。
表側はアムロの成長物語なんだけど、その裏でキャスバルが常に動いてる。父を殺し母を死なせたザビ家への復讐のために。
TVではアムロが主役って事で、キャスバル裏設定を細かくやる事は出来なかった。スポンサーがらみの制約や放映枠のしばりがあるからね。
けどマンガはそこまでの制約はないから、描きたい事を気の済むまで描いてる感じ。主役のアムロはそっちのけで、2冊も単行本進んじゃってるからねぇ。
なんか似たようなものを最近見たな、と思ったらスター・ウォーズだった。
わしは4-6を正史ととらえて、ルークの英雄譚だと思ってるのね。アナキンの一生はその裏設定。
ルーカスは「スター・ウォーズはダースベイダーの一生を描いたもの」って言ってるけど、1-3はダースベイダー裏設定を細かくやるために作ったわけだし。
コレを全部まとめて一本の小説にするとしたら、1-3は、6あたりでヨーダの回想として挿入されててもおかしくないんだよね。
ガンダムはマンガという形で1から始める事が出来たから、キャスバル裏設定をエピ1-3みたいに分けて作る必要なかったって感じかな。
そのうちキャスバル編は終わって、またアムロのほうへ視点が移るんだろうとは思う。
エピ1-3を作った事で4-6があらためて面白くなったように、1stガンダムもさらに面白くなりそうで大期待。