主演が新垣結衣という事もあったせいか、久しぶりにまぁまぁ人が入っている映画を見た。
席を選ぶ時は基本的に隣り合わないよう一つ空けて取るようにしてるんだけど、今日はその列が満員だった。
まぁ通路前で見やすい席だったってこともあるけど。
映画製作が発表された時は、正直「ガッキーが槙生ちゃんか…イメージじゃないな」って思った。
けど映画の予告がテレビで流れるようになって、その映像を見たら、思ったよりいい感じ。
これなら観てもいいかなと思えたので、今日行ってきた。
槙生ちゃんのヘアスタイルが、肩くらいの長さでゆるいパーマ、それを雑に梳かしてちょっとぼさぼさにしている感じに仕上げられていた。
そのせいかなんかちょくちょくYOUに見えたわ。
槙生ちゃんは小説家という設定なので、仕事のシーンの大半はPCに向かってパチパチキーボードを打ってる姿になる。
それがデスクトップのMacで、キーボードは当然Macのおしゃれ極薄キーボード。
あんなんで素早くタイピングできるんだろうか。いややってる人はいるんだろうけど。
今簡単にキーワード検索してみたら、割とうすっぺたいキーボードが使われている。皆器用だな。
私はフルキーボードで育った人だから、あんな薄っぺたいキーボードは打てない。
ていうか爪が長いので、キーに高さが無いと爪が邪魔で打てない。
今はwindows機もおしゃれ薄型キーボードが主流なので、わざわざ打ちやすいキーボード買ってるよ。
いや、ていうか、Macなの!? ってのが一番の衝撃だったかな。
槙生ちゃんが執筆活動をしている時はメガネをかけている。銀縁と黒ぶちを使い分けていた。
何が違うんだろう。ていうか執筆時にメガネってどういう視力? 乱視なのか、それともブルーライト軽減のためなのか。設定的に老眼には早いだろうし。
私は近視だから、PCで文字打ちする時は裸眼である。近くは見えるので。
朝役の子は朝にぴったりの雰囲気の子だった。
ただ左目の下、鼻の近くに目立つほくろがあり、顔を見るとどうにもそこに視線が行ってしまう。
今後も役者をするなら、あれは取った方がいいと思う。
朝と朝を取り巻く友人たちについては、みずみずしい少女、15~16歳と言う揺れるお年頃の落ち着かない感情がとてもよく描けていたと思う。
槙生ちゃんと槙生ちゃんの友人たちとの交流もイメージ通り。
ただ、原作がそもそもずっと槙生ちゃんと朝を中心に揺れる感情をひたすら描くというものなので、外的事件がなにもない。
なのでフランス映画のようにただ時が流れていくという映画になっており、大変に眠い。
実際隣の席の女性は時々眠っていたようで、寝息が聞こえていた。
私も一瞬落ちた。
配役についてはほぼ文句ないんだけど、笠町くんだけ、ちょっと。
原作ではどちらかと言うといかつい系の風貌なので、瀬戸康史では顔が甘すぎて私にはあわなかった。
槙生ちゃんのファッションはほとんどが「幅広ジーンズ」「麻のシャツ」だったんだけど、足の長さがモノを言うというか、同じようなアイテムは持ってるけど絶対あんな風にかっこよくはならないぞと思った。
全体的には原作の雰囲気を壊すことなく、いい感じの映画だった。
朝も槙生ちゃんも割とややこしい人物なので、演技する方も大変だっただろうと思う。朝役の早瀬憩さんが素晴らしいの一言に尽きるかもしれない。
#今Instagramを観てきたけど、なんか朝と印象全然違った。役者だね。
ただ上にも書いたように、この映画とにかく事件らしい事件はない。
ガッキーのファンだから、と言う理由だけで観に行ったら絶対寝る。
私は原作のファンなので見られたが、それでも「これ原作のどの辺までやるんだろう…飽きてきたな…尻が痛いな…」とか何度も思った。
万人には薦められないが、原作が好きなら見て損はないと思う。