字書き久々にやって、他人様は書き方一つも勉強するものだと知ったので、久しぶりにプロのものにふれようと本を読むことにした。
久しぶり、てのは、好きだった作家さんもだんだんと高齢化してきて、作品の発表が鈍化してしまったんだよね。
鈍化してない作家さんもいるけど、そちらの方は年齢が高くなったことで頭がそうなっちゃったのか、出てくるヒロインがいつも同じタイプで、ああこういう女性が理想なんだろうなって透けて見えるのが嫌になって読まなくなった。
その人の短編が好きだったのに、長編しか書かなくなったし。
そんなこんなで、新規に手を出してみようと、本屋でパラ見したものを図書館で借りてきた。
主人公と思われる女性がとある技術の職人で、その職を中心にした短編集みたいだったので、その職に興味もあったし、どう表現するのかも見たかった。
が。
ぜんっぜん、登場人物に感情移入できない。
自分が登場人物と全く違う環境で生活をしているのは当然なのだけれど、そもそもそれを言えばSFなんか世界ごと違うのに面白く読める。
けどこの本に出てくる登場人物は、男性も女性も意味が分からん。
そもそも期待していたのは、その職が関係する舞台で人々の生活が描かれるストーリーだった。
実際読んでみると、話の骨子は男女の「好き」の温度差を複数の登場人物に語らせることであり、そこに職にまつわる様々なもの…面倒になってきたな、洋菓子がこれでもかと美味しそうにまたは若干のえろ表現で描かれている。
男女のどろどろとかそういうのが読みたかったわけではないので、そういう意味で、私としては大ハズレの本でした。
レビューサイトではかなり高評価だったんだけどね。根本的にこの作家と合わないんだろうな。
もう一冊図書館で順番回ってくるの待ってる本があるんだけど、それは前述した「鈍化してない作家さん」が書いた連作集なので、そちらは期待できるはず。
新しく好きな作家を見つけるって難しいな。