見てきたよ。シン・エヴァ。
いろいろと、長かったよねぇ。
ここまでに至るリアルな時間の流れ。映画そのものの上映時間の長さ。
特に前者。テレビ版の事考えたら、あれ何年前だ。1995年10月放送開始だって。今2021年だよ。26年前だって。アッハー!
当時仲の良かった同僚がシンジくんのモノマネよくやってたなー。「(かすれた絞るような声で)できるわけないよ!」とか。
その後同僚は結婚退職して、生まれた娘はもう成人したよ。
テレビ版リアルタイム勢だけど、当時は実はあんまり見ていない。放映が始まってからしばらくするといろいろと話題になりだして、そんなに面白いなら一度見てみようとチャンネルを合わせたことがある。
内容は覚えてないんだけど、シンジくんがスネてて外でぶつくさ言ってる日常回だったように思う。使徒も来ないし盛り上がりのない展開だったから、これが話題の面白いアニメ? どこが? ってなって、それっきり見なかった。
最終回も見えだしたころ、展開もかなり熱くそして鬱になってきていて、ネットでの話題はそればかり。
うーんネット情報で筋や謎は大体抑えたし、最終回まで見るか~って最後の数話は見ることにした。
結果最終回がアレで、口あんぐり。
数年後、旧劇の公開。「Air/まごころを、君に」の試写が当たったので見に行った。
あのろくでもない最終回が救済されるなら見たかった。
が、なかなかの鬱展開で、最後の最後があのシーン。終劇。
映画上映終了後、あちこちから乾いた失笑が漏れるというのを初めて体験したわ。(私も失笑した)
まぁ結局謎は謎のままって部分も残ってたから考察サイトは変わらず賑やかだったし、エヴァはテレビも映画も、内容はともかくいつまでも人を引き付けるコンテンツになった。
で、10年後に新劇がスタート。
ポスター見た時、なんかすごくいいイラストだなこれと思ったの覚えてる。
もう今更だし、映画館に行ってまで見ることもないか、とスルー。でも結局テレビで全部見た。
破の展開が、シンジくんが初めて自分で何かのために動いていたから、ああなんか普通のアニメっぽいけどこれだよこれこれ! 座ってぐじぐじぐにゃぐにゃしてた子を救い上げてくれてありがとう!ってすごく思った。
思ったのに、Qでえげつなくぐじぐじになってしまったので、まぁエヴァだしな…と諦めモードになった。
あとカントク大丈夫かと心配になった。前の時は完全に病んでたような話もあったからさ。
「監督不行届」って安野モヨコのマンガあるんだけど、それ読むとカントクが結婚したことでだいぶ安定した印象を受けた。
実写映画とか大好きな特撮映画作ったりとかもしてたから、前向きになってるなーって思ってたんだけど、Qはほんとに心配になったよ。
そこからずーっと間が空いて、そもそもQで終わるはずだったのにもう1作ある形になっちゃってるから(序破急というストーリーの展開を表す言葉をタイトルにもってきている)、もしかしてQはアナザーな未来ということでなかったことにして破の続きになるんじゃないかとか噂もあって、ありえるなとか思った。
そのまま忘れてたとこに、3/8にシン・エヴァが公開になるという情報を3/5頃に得た。
あれっそうなんだ、いつの間に、へぇ。くらいの感覚だった。
ちょっと調べたら、コロナで上映が延期になった映画の一つだったようだ。
決着つくのか。これで。これで終われるのか。エヴァンゲリオン。
エヴァというと思い出すのはいつも、旧劇上映後の失笑。
Zガンダムテレビ版で救いのない終わり方をしたカミーユを救済した劇場版。
何やっても裏目にしか出ないシンジくんはどうにかなってくれるのか。みんな助かるのか。世界は今度こそ救われるのか。
なんかそう思ったら見に行くしかない気になって、席を取った。
結果。
なんかもういろいろと、成仏した気がする。
えっこれってあれだよねとか、えっなんかベタやなとか思うことはいくつかあったんだけど、全体的には満足した。
失笑したあのシーンも完全に昇華したし。
あと、先に見に行った友人が「ウルトラマン見てるみたいだった」って言ってたけど、確かにダイコンのウルトラマン思い出した。
あの初号機vs13号機の一連のシーンはギャグパートなの!?
ポカ波可愛かったな。髪伸びてて。ぬいぐるみ抱いてたのは、黒波の記憶だよね。あの子らの記憶は共有されてるんだろうか。
でもそれなら「綾波レイならどうしたか」って聞くのも変だよねえ。共有されていれば知ってるはずだし。
それともポカ波だけ特別なのかな。使いつぶされてLCLに戻った子たちと違って、形はなくなってるけど初号機の中で生きてたし。
アスカもずっとしんどかったんだろうけど、そばにいて頭を撫でてくれる男性がちゃんといたことが分かってよかった。
ただね、考察ネタバレをネットで見たらその人との関係を表すシーンについていくつか書かれていたけど、ごめん私そのシーンで全然その関係性見えなかった。だから頭撫でシーンはすっごい唐突に感じたよ。
マリは送ってあげる必要性がなかったからか、アスカみたいに過去の話がなかったけど、あってもよかったんじゃないかね。
漫画版読んでればおそらくこの人がこの人ってわかるけど、映画だけだと背景が全く見えない人物のままだ。
マリについて映画の中でもう少し説明があれば、ラストシーンもきちんと腑に落ちるはずなのだけど、そうじゃないのでこちらも少し唐突に感じた。
そういえば、初めてMX4Dで映画を見た。
結構な臨場感ですな!
アクションシーンではかなり椅子が動くので、同乗あるいは近くで見ている感覚がすごい。
ただ、エヴァが背中に衝撃を受けるシーンで、背中のシートの真ん中からドンって突かれるのよ。あれ後ろから座席蹴られてる感覚と同じだからやめて。
あと、アクション対象がヴンダーの時はちょっと。
例えば北極の海面すれすれを飛んでる時、海面の白いところがパリパリパリって割れるのね。そうするとリアル足元でなんかパリパリしたのが当たるの。
いやここは艦橋に居る感じにさせてくれよと。
エヴァとずっと付き合ってた人、エヴァは知ってて落ち着く結末が欲しい人は見に行く価値あると思う。
テレビ版とか旧劇しか知らない場合は、序破Qで予習しないとイミフだろうけども。
いまなら序破Qアマプラで見られるよ~。