自炊してみた10~まとめ

データチェック→画像再スキャンは引き続きやってるけど、もうこの辺はメンテナンスであって自炊から離れてるから、そろそろ総括というか、自分なりのまとめ。

裁断する幅については、自分は5mm前後だった。
コンパクト裁断機は刃が下りる場所のガイドが出るので、糊部分が大体落ちると思われる位置で一度裁断し、ちょうどいいと思った位置で原稿を乗せるガイド板にマステで印をつけ、2回目以降はその位置にサイズ合わせをして作業した。
ただ出版社によって同じサイズの本でも糊の状態が違ってたり本の大きさが微妙に違ったりしてたので、都度調整はしてた。

裁断については、切れ味が鈍ってくると断ち切れなくなるので、刃の交換は必要になる。
私は一か月半裁断をしてたけど(毎日200ページほどの本を5、6冊ペース)、どこかの時点で同じような紙の量なのに最後の1、2枚が断ち切れなくなった。
それまではガイドの角(右端)に原稿を当ててやってたけど、位置を変えてガイドの真ん中くらいに原稿を置いて切り出したら断ち切れるようになった。
が、そこの切れ味も鈍ってきて、右端ガイドを使っていないため、紙が逃げて若干斜めに切れるようになった。
そこからは一度に切る枚数を減らして、何とかごまかして完了した。
スキャレンさんは大型裁断機なら刃の交換オプションもあったけど、コンパクト裁断機はそういうのがなかったので、そのまま行くしかなかった。
画像補正ソフトで傾き修正はできるから、あんまり深刻になることはないけど、刃の交換手段があるならそうしたほうがいいと思う。

スキャンに使っているScansnap ix500は優秀なスキャナだけど、両面スキャンは偶数ページに線が出やすい傾向があるから、はじめから片面スキャンで作業したほうが線の出るページが少なく、結果的に作業時間は短くなる。
作業方法は「自炊してみた4~片面と両面」を参照。
出なくなるわけではないのでチェックは必要。

スキャンで大事なのは汚れ落としと紙粉はたきだけ。
汚れ落としは読み取り部さえ綺麗なら問題ないので、クリーナーはそこの汚れ落としに使う。
紙粉はブロアーで吹っ飛ばす、メガネ拭きで拭きとる、静電気利用のはたきで吸い取るなどする。個人的にはハンディクリーナーもありだと思う。
原稿にローラー汚れが付くようなことがあるなら部品の掃除も必要になってくると思うけど、それは状況次第で。

裁断時に糊部分が残ってるとスキャナの読み取り部分に糊が移って線の原因になる。
糊部分を落とせば済む話だが、糊はページの方にはみ出てたりする事もあるので、完全に裁ち落すのが難しい場合もある。
#古い本~すごく古い本だと、爪先でカリカリしたらはみ出た糊が取れる時もある。でも無理すると紙が破ける。
大きめの線が続くなと思ったら糊による汚れの可能性があるので、スキャナをすぐチェックしてクリーナーで汚れを落とすこと。(汚れのない読み取りガラス面はぴかぴかつるつる。糊が付くと刷毛で刷いたような糊汚れが付く)

データのスキャンについては、古い本ほど埃による線が出やすく、新しい本は線が少な目。
理由は、古い本ほど紙粉がたまりやすい、すごく古い本はそれに加えてトーンの種類が少なくベタ処理が多いため目立つ。新しい本は前述と全く正反対。
新しい-古い-すごく古いは5年-10年-30年くらい。
紙粉のたまり具合は本の古さに合わせて1冊~5冊単位でチェックした方がいいと思う。

大判は薄い割に値段が高いだけあって、紙が厚めで裏写りが少ない本が多い。
新書版に使われている紙は裏移りもあるが、裏写り軽減モードにすると、線が細く淡いトーンを多用した漫画は効果が全部飛ぶ。

愛蔵版や文庫版は一般的なものに比べてページ数が多いので、チェック時に線やごみが多いと作業に飽きる。エラーが少ないよう、スキャンは特に丁寧にした方がいい。

あとで画像チェックする場合、裁断した原稿は順番通り並べた状態で表紙を合わせて一つにまとめておくほうが探しやすい。

思いつくのはこんなところか。
現在はB6版を引き続きチェック作業中。
たまに作家まとめで作業してるので、A5版の一部もチェック作業が終わってる。
艦これ夏のイベントもやらずに頑張ってるんだから、スキャナ返却までに全部終わらせないとうちの艦娘が泣くわ。

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