わが青春のナントカカントカ

3月のWOWOWは松本零士祭で、新作アニメを放映する関係で過去の映画やOVAをいくつかやった。
ヤマト世代なので、懐かしくて録画予約をじゃんじゃんかけて、日曜にまとめて見た。
ヤマト世代とは言ったけど、当時ヤマトよりキャプテン・ハーロックが好きで好きで、ハーロックがでてりゃなんでもいいくらい好きだったので、今回OVAの「ハーロックサーガ・ニーベルングの指輪」が放映と知って狂喜乱舞ですよ。
あとは、何回見たかよくわからない「わが青春のアルカディア」、OVAの「クイーン・エメラルダス」、映画「1000年女王」。

ハーロック周りは置いといて…「1000年女王」ですけども。
このあたりから松本零士の脳内ワールドがちょっとヘンテコになってきた気がする。
脳内キャラの世界を統一しようって考えがボツボツ出てきて、誰々はこの漫画の誰々と同一人物で…という後付の無理設定をやり始めたのってたぶんこの辺。
まぁね、松本零士のキャラ、特にメインヒロインの美女はみんな同じ顔ですしね。メインの男もハンサムとチビガニマタの二極だし。
映画版の999の哲郎が一番珍しい顔じゃないかな?ハンサムとチビガニマタの中間て他に居ない気がする。

キャラ考察をするつもりではなかったので止める。

映画は2時間ちょっとあった。
アニメ映画なのにえらく長いなと思ったんだけど、見てて納得。
冗漫なシーンがすごい多い。
いや作り手側は気持ちを込めて、このシーンで行間を読んでほしいと思ってたのかもしれない。
けども。

たとえば、隕石が降り注ぐシーン。
長い。すごい長い。地が荒れ建物や道路が次々に破壊されるシーンが長々と続く。ひたすら続く。
宇宙のシーン。宇宙からだんだんと一つの星へとカメラがズームしていく。長々と時間をかけて、ゆっくりゆっくり、これでもかというくらい見せつけながら宇宙空間がズームされていく。
箱舟ノアが飛び立つシーン。地が丸く削られたように割れ、地下空洞ごと地上に飛び立つ。ゆっくりゆっくり地面から離れる。崩壊する部分のかけらが飛ぶ。あっちもこっちもかけらが落ちる。まだとびたたない。ゆっくり浮上。地割れ描写が延々と続く。
庭のシーン。指導者から指示を受けたリーダーが建物に戻る。
長い。建物までの通路がすごく長い。屋内に至るまでの彼をカメラが延々と追う。

とにかく、「わかった判ったもうわかりましたから」と言いたくなるほど見せつけたがるシーンが多かった。
そら2時間超えるわ。

なんでどうでもいい行間シーンをあんなに長々と作画したんだろう。
手書きのアニメーションで、激しく流れる水や砕け散る岩をとてもリアルに美しく描き切ったのはすごいと思ったけども、それにしたって長い。
それが当時の映画作りの常だったのか、作り手側の趣味だったのかはわからないけれど、今の時代には合わない冗漫さだった。

それ終わった後にWOWOW放映の新作松本零士アニメ見たけど、ボーイミーツガール、それは突然の出来事であった、何者かに追われる見知らぬ美少女を助ける少年、美しく清らかな姫君であった美少女、焼きもちを焼く女友達…というすごくありがちな始まり方だったのでもう飽きた。
てかこれの録画を仕掛けておいたことでエウレカセブンの録画予約に失敗したことが悔しい。

エウレカセブンの映画、私はよかったよ。TV版を知る前にストーリーを知ってたから、違和感なく見られた。
幼生ニルヴァーシュ欲しい。
スパロボの時もプレイしながら半泣きになってたんだけど、映画で「一緒に行こう、エウレカ!俺は、君が、大好きだーーーっ!!」てシーンはマジ泣ける。

あ、ネタが変わってる…てへぺろ。
エウレカセブンも完全にボーイミーツガールで、しかも激甘ラブラブアニメなのに、何回見ても飽きない。この違いはなんでしょね。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です