別に悲しいことがあったわけでもなんでもないけど、ちょっと泣きたいなーと思ってDVD引っ張り出した。
わしには「必ず泣ける」とゆー映画が一個ある。
「シリウスの伝説」というタイトルの、サンリオが作ったフルアニメ映画。
公開当時は中学生だったと思う。友達と二人で見に行った。
内容はファンタジー設定のロミジュリなんだけど、まだまだお子様だったわしは、すごく面白くて印象に残ったものの、泣いたりはしなかった。
ただ、隣の席に座っていたお姉さんが、クライマックスで泣きじゃくっていたのを鮮明に覚えてる。
大人になってからも自分の胸の中では傑作の一つで、あああの映画ビデオで見たいなあと思っていたところ、DVDが爆発的に流行ったタイミングでサンリオ映画も商品化されだした。
この作品もDVD化されたので、ちょっと悩んだけど(貧乏性だから)思い切って購入。
初めは懐かしいなーとかそうそうこんな展開だったなーと思いながら見ていて…。
クライマックスでぼろ泣き。
あの時泣きじゃくっていたお姉さんの気持ちがよく判りました。
ロミジュリ見てもこんなに泣かないんだけど、もともと思い入れのある映画だから感情移入がしやすくて、それで余計泣けるのかもしれん。
何回見ても泣ける。
あらためて見ると突っ込みたいところはいくつかあるんだけど、それでもやっぱりクライマックスでぼーぼーに泣く。
自己犠牲と愛が悲しすぎる。
公開当時は第一次アニメブームとでもいうのかな、どんどんアニメが作られてアニメ雑誌も増えて、映画も多かった。ヤマト全盛だったし。
そんな時に公開された映画だから、たぶん影は薄かったんじゃないかと思う。
映像の作りはディズニーをかなり意識してたみたいで、それは当時の流行とは全く違う方向だったしね。
知ってる人も少ないんじゃないかなあ。
そういえば「ユニコ」も観に行ったな。
サンリオ映画は良作多かっただけに、ファンタジー映画を止めてしまったのは残念。