昨日たまたま見てしまったので、続きが気になって今日も見た「東京大空襲」。
戦争の悲惨さがよく判ったという点ではよくできたドラマだなと思ったんだけど、主要人物の動かし方が今ひとつ…いやふたつ…いや…。
・心臓の手術を受けたばかりの人間が、あんだけ動き回ったり叫びまくったり、川に飛び込んでも死ななかったりって、ありえない。
・戦地から家族に来た手紙にかなり私情が綴られていたように思う。あんなの検閲ではねられると思うんだけど。
・なんのシーンか忘れたけど、戦争を否定するような発言をおおっぴらに言っていて、あの時代そんな台詞を吐いたら「非国民!」と殴られてる絶対。
・第一夜で絶対死んだと思われる人たちが奇跡の生存。あの状況なら確実に死んでるのに、なんで無理矢理生き延びさせる演出にしたのか不明。しかも第二夜で結局死ぬし。二度も殺されてかわいそすぎる。
・可哀相と言えば麒麟田村が、死んだかも知れない婚約者を捜しに捜してやっと会えたと思ったら、一度もふれあうことなく速攻爆死。人気のない海辺に居た、たった二人の非戦闘員を殺すためだけに焼夷弾落とすかねぇ?機銃掃射の方がまだリアリティある。それにしたって弾の無駄すぎでやらなさそうだけど。
・主役に戦争の無意味さを語らせたかったんだろうけど、焼夷弾の雨が終わり、生き残りを機銃掃射で片付けてるのが判ってる状況で、隠れるところもない場所で演説ぶつのはありえなさすぎ。まず伏せるか、瓦礫に身を隠すのが本能だと思う。呆然としていてそんな行動を取れなかったというのはあるかと思うけど、あれだけぐだぐだ喋ってるんだから、判っててやってることになる。
・秋川さんの歌は、この番組のために書いたYOSHIKIの書き下ろしらしいけど、「千の風になって」にしか聞こえない。
演技もまぁよかったんだけどね…いろいろと残念感のあるドラマだった。