不思議ちゃん

アメリ」を観た。
確か公開時女性に人気があった様に思ったし、見た人が「面白かった」と言ってたので。

内向的で空想好きな女性が、ある事をきっかけに自分の殻を破り、以前から気になっていた人にアタック大作戦を始めて、最後にはラブラブになる、という内容。

こう書いたら普通っぽいけど、主人公の女性アメリがかなり不思議ちゃん。
すぐ妄想モードに入るし、嫌な目に合わされると地味なイタズラをたくさん積み重ねた復讐するし、とにかく作戦立てるの大好きなのな。
たとえば…とても嫌な奴の家のカギをたまたま入手したので、そいつん家に忍び込んでルームシューズを1サイズ小さいのに取り替えるとか、電球を暗い奴に変えるとか、靴ヒモにやすりを入れて切れやすくするとか。
陰湿と言えば陰湿だなこりゃ。
好きな人に思いを伝えるのも、作戦を練って練って練りまくって、相手に興味をひかせることに必死。
決して姿を見せずに、電話や手紙や変装写真だけでコンタクトを取ったり、とにかくひねりまくる。

そこまでやらんでもええやろ、って気が。

幸いアメリはキュートなフランス娘だったので、相手もあっというまに恋に落ちてラブエンド。
ちょっとご都合な気がしないでもないけど、まぁいいか。
ストーリーがどうこうより、雰囲気が可愛くていい感じの映画でした。

面白かったと言われたから観たのは確かなんだけど、ホントは、「この主人公はアンタになんとなく似てる」と言われたから観る気になったのです。
確かに内向的だし空想家でもありまするが…ここまでエキセントリックじゃない。
と思う。

あとで調べたら、この映画の監督ジャン=ピエール・ジュネは「デリカテッセン」を撮った人なのな。
どおりでヘンテコストーリー、孤独な人々の群体、雰囲気だけでごりおしちゃう映画なわけだ。

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