女装の男ですが。
ジョニー・デップが2役で出てるという話だったんで、「夜になるまえに」をレンタルしてきた。
これはレイナルド・アレナスというキューバ出身の作家が書いた自叙伝を元にした映画で、キューバ革命後の弾圧に苦しみ、投獄されてもなお書き続け、アメリカに亡命した後は自由に執筆、出版出来るようになったが病に倒れ、最後は自殺してしまうアレナスの姿を映像化したもの。
弾圧を受けた原因は、作品が「反思想的」と判断された事と同性愛が主な理由らしい。
#社会主義共和国で、カトリックが主な宗教。
暗くて陰鬱な映画のように思えるけど、アメリカに亡命するまでは本人やりたい放題で、特に投獄される前までは同性愛パラダイスを満喫してるようでした。本人視点の描写だから、画面がやけに男だらけなのだ。
でもやっぱテーマが重いので、あんまり見返したくはないな。
で、わしのメインだったジョニーだけども。
出番自体は短い。アレナスが投獄され、釈放されるまでの間に2役でぱっぱっと出るだけ。
先に姿を見せたのは女装のジョニー。
金髪のカツラにつけまつげ、ショールを巻いてヒールを履き、巻きスカートから覗くふとももを見せつけながら、ケツを振り振り闊歩する。振り返った顔はあごひげ生えているというのに、変にセクシーだった。足も綺麗だったしな。
もう一つは軍の中尉役で、髪をぴしりとなでつけた姿がかっこいい。アレナスの妄想の中で、きりりとした美男の中尉がゲイっぽく演出されてましたが。
変な役引き受けるの好きだよなぁこの人。
そーいえば「エド・ウッド」でも女装してたな。
ジョニーのファンあるいはアレナスのファン、1960-70代のキューバに興味がある人は楽しめるのではないかと思う。