なーんとなくWOWOWを見ていたら「ゼブラーマン」をやっていた。哀川翔100本目記念作品らしい。
監督が有名とか脚本が有名とか出演者が有名とか100本記念とか、なんかそういう要素があって、それらを期待していた人たちには辛口批評を受けてるみたいだけど、「特撮ヒーローもの」と受け取ったわしには結構おもろかった。元々俳優なんてほとんどわからんし(ドラマ見ない)、日本映画でいいのは時代物と花魁物だけだと思ってるし。
ここは矛盾してるとか、その演出は変だろうとか、そういうのは許容範囲なんです。特撮ヒーローは、ヒーローがカッコよくキマっていればそれでいいのだ。
映画は大きく分けて前半と後半。
前半は、フツーのおじさんだった哀川翔演じる小学校教師が、ヒーローコスプレやってみたり、町に現れた怪人にびっくりしたり、宇宙人が征服をたくらんでたり、コスプレだったはずなのになんだかヒーローパワーが付いてたり、そんな感じ。しょぼーいおっさんの日常生活にヒーロー活動が組み込まれてるのが面白い。
後半は宇宙人との戦いがクローズアップされて、特撮ヒーローとして大活躍。コスプレっぽかったスーツがバットマンみたいな強化スーツに変身するシーンはかっこよかった。
でもね、何より良かったのは。
「助けて!ゼブラーマン!」
ヒーロー物はこれですよ! 悪に掴まってしまった子供を助けに行くヒーロー。ヒーローを信じていた子供がその姿を見、救いを求める。ヒーローはそれに応えるがごとく、我が身の全てを出し切って子供を救う!
いいなぁ~かっこいいなぁ~。勧善懲悪、あくまで弱者である子供と無敵の強者であるヒーローという構図、愛と勇気と信じる力。特撮ヒーロー物はこうでなくっちゃ。
単純明快なヒーロー物がまた見たいな。ストロンガーはもういいけど。