活字

本読み熱が上がって本ばっか読んでる。

活字にまみれるのは気持ちがいいねぇ。利口になった気は全然しないけど、映画と一緒で、違う世界に簡単に連れて行ってくれるのはいい。



リンクの所にもあるエロゲソフト会社「ニトロプラス」には、虚淵玄さんというシナリオライターがいる。この人、シナリオライターというより物書き。ゴツい文章をゴリゴリ書く。エロゲシナリオなのに男ばかりがかっこよく、血と硝煙の描写が異常に上手い変なライターです。

で、知っている人は知っているオタク冬の陣、コミックマーケットが年末あったんだけど、ニトロはその時この人の本を同人で出した。ハードカバーで、本屋さんに置いてあってもおかしくない厚みのダークファンタジーもの。ISBNコードも付いていた。

虚淵氏脚本のゲームをプレイしてて、このストーリー、ゲームじゃなくて活字で読みたいなあと何度も思った事があったから、そういう人が本を出したなら是非読みたかった。同人誌なんかも扱ってる本屋さんでそれを見つけて嬉しかったよ~。ほどよくダークでほどよく正当派ファンタジーで面白かった。エルフとか出てくるから、MMO脳にもぴったり来たし。

最近やたらと本関係の検索をしてたおかげだなぁ。情報入手出来てたのがよかった。

ところでこの会社のゲームに「鬼哭街」というのがあるんだけど、実はこれゲームじゃない。絵付き音付き本とでもいうか、分岐が全くなくてただ読み進むだけなのだ。

虚淵さんの文章は好きなのでそれはそれで面白かったんだけど、これ活字で読みたいな、とその時も思った。

したら、去年の年末、活字になってたのだ。ス○ーカー文庫で。

実は虚淵氏脚本のゲームは以前にも本になっているが、「虚淵玄+○○」になっていて、文章自体は別の人が書いている。ゲームがマルチエンディングだから、脚本を取り出してはいどうぞ、という訳にはいかないからだろう。

だけど「鬼哭街」は分岐無しだから書き直す必要はない。検索結果もちゃんと「虚淵玄」オンリーになっている。

コレは買うしかねぇだろおおおお!とばかりに今日本屋に行って来た。

目的の本は、上下巻仕立てだったようだ。上巻だけ発売された模様。

それよりびっくりしたのは、薄さと値段。

家に帰ってちょっと見比べてみたんだけど、先日買った神林長平の本、徳間デュアル文庫は約250ページ590円、早川は約300ページ700円。今日買った虚淵さんの本は約200ページで600円。ボりすぎだぜス○ーカー文庫。

こんな薄い本で上下に分けるくらいなら、厚くして全1巻800円でも全然問題ないだろうよ。あ、カ○カワの儲けが減るから駄目なのか?(冷笑)

気になる内容の方は、ゲームのシナリオほぼそのままみたい。ちょっとは加筆があるのかと思っていたのだけれど、なさそう。ま、プレイはかなり前だし、細かい所は忘れてるから気付かないだけかもしれないが。

しかし読み手がよほどのバカだと思われているのか、漢字にふりがながやけに多い。特殊な読み、日常で見かけない漢字を多用しているのは判るけど、それにしたってふりすぎ。わしみたく「漢字大好き(はぁと)」の人間は、ふりがなまみれだと、バカにされているとしか思えん。

(ここで他のス○ーカー文庫を引っ張り出してみる…こっちもふりがなは多いが、難解な読みがないせいか、「鬼哭街」より少なかった)



まぁこんなゴタゴタ言ってはいるものの、好きな作家の活字にまみれられるのは幸せだ。下巻早く出ろ~。

虚淵さんにはもっと本書いて欲しいな。得体の知れない、ダークでバイオレンスでファンタジーなものを。

ゲームじゃ、読み手の早さにプレイが付いていかないから困るんだよ。

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