ここんとこ気温が下がり気味だったのに、今日は久々に暑かった。
内覧会立ち会いのための建築士Nさん(女性)と落ち合い、両親と友人一人連れていざ出陣。建築士同行に建設会社側はちょっとしぶい顔した。30分で…と言いかけるところをNさんが「2時間見てください」とズバっと言って、また困り顔。売り主側には言っておいたんだけど、ちゃんと話通ってたんだろうか。
とりあえずお部屋へ。新品ぴかぴかの部屋なわけだけど、去年の冬唐突に別の賃貸へ引っ越すとか言い出したわし(これが今のマンション購入につながっている)はクリーニング済みの部屋をいくつか見た記憶がまだ新しく、ふーんこんなもんか、という印象。両親は初めて見るぴかぴかマンションにもう心奪われてしまい、こっちはNさんと建築側の話聞いてんのに、お構いなしであちこち見て回っている。
建築側が「2時間後に来ます」と言い残して去った後、Nさんが機材とチェック方法を説明。専門的なことはこちらで見るから、疵とか気になるところは自分で見てくれとのこと。そういうのは個人差あるからね。
友人と二人でチェック開始。あっちに疵が、こっちに汚れが、と重箱の隅つつくみたいに拾って回る。両親は見たいところを全部勝手に見て回り、飽きたらしく帰っていった。ま、見たいだろうから連れてきただけだし、構わない。
一通りチェックした後は採寸。カーテンのサイズとか、天井高とか、TVボード設置予定のスペースとかをちまちま測る。後で採寸メモもまとめなくては。照明ソケット、エアコンコンセント、配電盤もチェック。200Vは使えるみたいで安心(エアコンが200V用)。
Nさんは黙々と作業をしている。よく判らないけれども、換気口のふたをはずしたり、足下灯のカバーをはずしたり、風呂場の天井を開けたりしてる。さすがに素人が見ないところ見てるな。
Nさんがホルムアルデヒドの検証のために機材を部屋にぶらさげ、待ち時間の間風呂場のチェックをしてる時に建築屋が戻ってきた。もう2時間経ったのか…。わしも友人も、その頃には暑さでへばって床に座り込んでおり、座らないと見えなかった低い位置のエラーをぽつぽつと見つけていた。
Nさん主導の元、建築屋へチェック項目を全部報告。チェックシートは本来なら買い主が書くんだけど、Nさんが上げていく項目を建築屋が全部書いていった。まぁその方が間違いもないだろう。Nさんがいるおかげで嘘もごまかしも出来ないし。
項目数は全部で32。といっても大きなエラーはなく、中エラーが数えるほどで、大半は小さな疵や汚れ。Nさんは建築屋に説明する傍ら、足下灯の扱い方だの風呂場のエプロン掃除だの、賃貸生活者では知らなかった事をちょいちょいと教えてくれた。
その後は受付に戻ってチェック項目の確認と再内覧会の時間を決めて、部屋に直接関わる仕事は終わり。
この受付なんだけど、建築屋コーナー(ガス屋やオプション屋のコーナーもあったのだ)におっさんばかり4、5人ずらりと首を揃えて座っており、こっちは女性二人。ガンガン確認事項を投げかける若いNさんに対して、何を言われるのかとおよび腰のおっさんズという変な取り合わせだった。
わしが他のコーナーをハンコ持って回ってる間にNさんと友人は少しおしゃべりをしてたのだが、「全体に出来はいいのにツメが甘い」とNさんがぽろっと言ったそうだ。本音ですね…。
全部終わったところで、玄関でNさんとお別れした。
立ち会いに来てもらってよかったと思う。大きな問題が無かった、という事だけ捉えれば不要な事なのかもしれないけど、そんなもんふたを開けてみないと判らないことだし、何よりやっぱり安心するよ。
わしの周りには建築の知識を持っている人は誰もいないし、女一人じゃなめられやすいじゃない。知識のある人が居るだけで建築屋の方も態度が違うような気がする。つまらんミスしたらかみつかれるぞ、って感じで。
Nさんからは後日レポートが届くことになっている。チェックしたところの写真は撮って来たし(Nさんが風呂場の方でがんばってる最中に建築屋が来たので、その辺が撮れてないのが心残り)、レポートと合わせれば再内覧会でのチェックも楽だと思う。
来週またがんばってきます。