WOWOWが今日をマトリックス・デーにして、一日中マトリックスネタを放送してた。11/5にレボリューションズが公開されるから、それにあわせての放送らしい。
既にこの映画は有名だから、ストーリーうんぬんについては言うことない。
メイキングだのインタビューだのを見て思ったことなどつらつらと。
メイキングで絵コンテが写ってたんだけど、もんのすごい緻密なんよ。ペン入れされてて、絵コンテっつーよりアメコミそのもの。
それもそのはずで、監督のウォシャウスキー兄弟って、漫画家らしい。二人で一つって、藤子不二雄とかゆでたまごみたいだね…。
で、好きな映画がジャパニメーションとカンフー映画。
なんかそれ聞いて、めっちゃ納得。マトリックスって、表現がアニメというかマンガっぽいし、肉弾戦はカンフーだしね。香港からカンフーの振付師呼んで演技指導、極力スタントを使わないで役者にやらせてたらしい。
リローデッドは見てないんだけど、無印マトリックスに限って言えばキアヌ・リーブスのカンフーはイマイチだった。けどその話を聞いたら、まぁズブの素人が映画のためにカンフーの特訓を受けて演じたんだからしょうがないってトコか?
ところで、SF小説家にウィリアム・ギブスンつー人がいるんだけど、この人サイバーパンク書く人なんね。最近民放でキアヌが主役・ビートたけしが出演してた「JM」やってたけど、これはギブスンの「記憶屋ジョニイ」を映画化したもの。映画化ったって、登場人物と舞台背景とあらすじくらいしか共通点がなかったけどね。
#キアヌ演じるジョニイの相棒である、美しくクールな殺人者モリイの出番がなかったのが一番悔しかった…。
で、ウォシャウスキー兄弟はギブスンが書く「マトリックス(仮想現実)もの」は全然知らないという話なんだけど、舞台背景はギブスンの描き出す世界によく似てると思う。ホントに知らないってことはないような気がするのはわしだけか?
それに、ギブスンの「ニューロマンサー」に出てくる自由人のレゲエ集団「ザイオン」、映画マトリックスに存在する現実世界の自由集団「ザイオン」(メインの活動家は黒人でレゲエ風)。…まぁいいけど。
なんか原作と全然違う風になったSFって他にもなんかあったよなー。「ブレードランナー」。コレはフィリップ・K・ディックの「アンドロイドは電気羊の夢をみるか?」だね。こっちはコンピュータものじゃなくてロボットもののサイバーパンクだけど、原作じゃ死んだヒロインが、映画じゃ生き残ってたもんなぁ。
ロボットで思い出したけど、古典SFと言えばアイザック・アシモフ。ロボットものの原点を作った人だけど、ちゃんと読んだことがなかったんで、図書館で「われはロボット」を借りてきた。
手元に「アンドリュー NDR-114」があるんだけど、コレってアシモフの中編をシルヴァーバーグちう人が長編に書き直したやつ。ロビン・ウィリアムズが主役で映画もあったね。
#こっちは前半はほぼ原作どおり。後半は…まぁアメリカ映画だしね…な展開でちょっとトホホ。
「われはロボット」を読んだ後で「アンドリュー」を読み直したら、実は舞台背景が同じだったんで驚いた。アシモフのロボットシリーズの一つだったらしい。以前読み流してた事柄がよくわかって面白かったっす。
話があっちこっちに行ってんな。ま、わしの書くことだし、こんなもんでしょ。(←開き直りかコイツ)
「マトリックス・レボリューション」は、映画鑑賞券プレゼントが当たったら行ってきますわ。