映画の話が続いてんな。
主演の恋人役がジョニー・デップという、なんで見たかったか直ぐ判るという。あ、ちなみに主演はクリスティーナ・リッチ。「アダムズ・ファミリー」に出てた女の子ですな。おでこが広くて目がでかい。「ブライス」ちうちょっとドールファンに人気の人形があるんだけど、アレに似てる…。
なんせジョニーが「白馬の王子様」だと言うんで、とりあえず見たかったんすよ。
#馬を自在に操るジプシー青年の役だった。まぁ確かに白馬の王子様…。
主題は「ユダヤの血をひく少女が父を捜し求める波乱の半生」なんだけど、ラストがえらい急展開でね。映画の三分の二で彼女の苦労を演出してるのは上手いんだけど、おとーさんが居るアメリカに渡った後、あっとゆーまに父見つかってしまうのだ。そんな簡単に見つかっていいのか、と思うくらいあっさりと。で、そのままエンドマーク。結構尻切れトンボな印象を受けた。
だもんで、ストーリー的にはたいしたことないって感じ。コレは「魅せる映画」ですわ。舞台背景の描き方や小物、その時代を生きた人物。それらをいかにリアルかつ魅力的にみせるかってのに終始してる気がする。どこに注目するかでかなり評価が違ってくる映画だよ。映画見てからレビューサイトいくつか回ったけど、やっぱり評がわかれてたしな。男性にはあまり受けないかも。
あーでもクリスの「むちむちボディ」は受けるか。(笑)スリップ一枚で部屋に居たりしてるからねぇ。
綿ボイルかなんかの色気のないスリップですがね。
ちなみに昨日は「ツィゴイネルワイゼン」見たよ、やっとこさ。コレも「魅せる映画」。全然知らんかったけど、映画紹介見たら役名に見覚えがある。元ネタは内田百間先生の「サラサーテの盤」だった…。
こっちは視覚効果がすごいね。色彩もそうだけど、印象に残る一瞬を切り取るのが上手い。時代背景は大正~昭和初期って感じだから、洋服と和服が混在してる頃。
一番印象的だったのは、両開きのドアを開け放って男が入ってくるシーン。ドアを正面から撮って、こちら向きにそれがバァンと一気に開き、ドアを両手で押し開けた男が向かってくる。開いた瞬間の広げた腕、その動きに翻るフロックコート、男の後ろは空だけで、それが余計男を浮き上がらせる演出。めっちゃ目を惹く絵だった。
はらはらするアクションものも好きだけど、視覚的に惹かれる映画の方がのんびり鑑賞出来て好きかも。
