帰り道、ふと見ると工事中だった店がオープンしてた。「よ」ってでっかい看板が上がってるラーメン屋さん。
ちょっと前ラーメン食べ歩きとか敢行してたけど、わし、流行りの豚骨醤油とかはイマイチ苦手のよう。脂っぽいの駄目なんだよな。
で、新しい店は情報がないから、とりあえず入ってみた。店構えはちょっと昔の町をイメージした感じ。幼い頃の写真にありそうな風景がプロジェクタで壁に映されてた。
選んだのは「屋台味らーめん」。屋台系はだいたい醤油ラーメンだし、まぁだいじょぶだろうと。
しかしながら。
豚骨醤油ラーメン…。あう。
まぁ美味しかったんだけどね。存分にスープが飲めない、ってのが残念だったよとにかく。
そんなわけで、苦手に分類されてしまったこの店にはたぶんもう来ないだろうなと思いながらも支払い。餃子の割引券貰ったけど、たぶん無駄になるな…。
「お客様」
ふいに反対側から声かけられて、ふり返ると店長らしきヒト。傍らにはなにやらいっぱい入った紙袋。
「つまらないものですがどうぞ」
差し出されたのは…ビー玉。中の色がオレンジの、大が一つ小が二つ。
なんかねー。
無意識ににっこりしてた。「ありがとう」。無意識に言ってた。
ホントにつまらないものなんですけど、って店長は恐縮したように笑ってたけど、すげー嬉しかった。
これがボールペンとかだったら特に何も思わなかったと思う。ビー玉だから、嬉しかったんだと思う。
今テーブルに置いてるんだけど…うん、綺麗。なんか、いい。
小さい出来事だけど、今日はかなりハピーな感じ。